STEP3 キャストでのルアー製作 ここでは、ルアーキャストを使い、ルアーを作ります。
準備するもの
ルアーキャスト ( フィーラ剤20g、A剤200g、B硬化剤200g) 割ばし(かくはん用) カップ(プラスティックのモノ) 計量スプーン (2.5g、5g) はかり(デジタル計、なければクッキング計でもよい) 型(STEP1で作った型) 固定器(型を固定する道具) サンドペーパー(400番、500番))
(画像、上左から時計回り ) 赤色の材料は等HPで販売してます。 MENU 項目をクリック!!
STEP1で製作した2面シリコン型と、STEP2で製作した中芯(ワイヤー)を用意します。 シリコン型に中芯をセットして、ズレないように型を合わせる。
コツ!! セットするステンレスワイヤーは、ウェイトの鉛玉を取りつけることでボディにウエイトを埋めこみます。ベストな重さ、位置がはっきりするまでは、位置や重さを変えてテストしてみると良いでしょう。
A型のセッティング。
中芯をセットして、確実にあわせた型を発砲圧などにより、型が開かないように締金具を使い固定する。
注意!! DIYショップで手に入る材料で製作可能だが、めんどくさい方は写真の締金具を安価で販売しているのでそれを使って下さい。
ルアーキャストは発泡するとシリコーン型から溢れ出します。
作業をする下には新聞紙やポリプロピレンのシートなどをひいておきましょう。
はさみ金具は使い古したシリコーン型の上に置くなどするとはさみ金具が汚れません。
B樹脂の調合
型の準備が整ったら次に、樹脂の調合をおこないます。 ルアーキャスト(樹脂)は、フイーラー、A剤、B剤の3つを調合することでゆっくりと発泡しながら約15分で完全硬化します。 ルアーキャストの調合比は、フイーラー1gに対してA,B剤それぞれを10gの割合です。 今回は、例として来画ペンシル9cmを実際に作る分量で解説しましょう。
ますは、 フィーラの計算。 計量カップにフィーラを、5gの料理用計量スプーンすりきり2杯入れます。
ヒント!! 5gの計量スプーンすりきり1杯で 0.5gになります。 つまりここでは1gのフイーラーをカップに入れたことになります。
Cルアーキャストの計量。A剤を入れる。
次に、A剤、B剤をフイーラーの入ったカップに調合します。 復唱になりますが、比率はフィーラ1に対して、ルアーキャストA10対B10の割合です。 ここでは、フイーラー1gですから、A剤10g、B剤10gとなります。
1g入ったカップを計りに乗せ、グラムを一度リセット。 カップと、フイーラーの重さが乗っている時点での表示を0gにします。 そこに、ゆっくりとキャストA剤を計りの表示が10gになるまで注ぎます。 ここがキモ!! ルアーキャストは、A剤とB剤が混ざることで反応が始まります。 つまりA剤とフイーラーが混ざったこの状態では反応はまだ始まっていないのです。 この状態でフイーラーをよく溶かしておくこと均一に製品を製作するコツです。
注意!! 通常のクッキング計り(デジタルではないもの)の場合は、1gのフイーラーが入ったカップを載せたときに指した重さからプラス10gまで注ぎます。 例えば5gを指したのであればそこから10gですから15gとなります。
Dルアーキャストの計量。B剤を入れ「かくはん」する。
A剤にフイーラーをダマガなくなる状態まで完全に溶かしたら、次にCと同じ要領でB剤をカップに10g注ぎます。 B剤を入れると反応が始まリますので、泡が多く立たないように静かに10秒ほど攪拌(かくはん)します。
E樹脂を型に流し込む。 樹脂3種類の調合が完了したら、型に樹脂を注入します。 型に流し込む特は、ヘラなどを使い表面に立った泡を端によせ、泡の立ってない下ずみを注入します。 注入 口にルアーキャストを流し込み、空気抜きの穴から出るぐらいを目安に注ぎ、完了です。
注意!! ルアーキャストはすぐに固まりだすので、攪拌、注入は手際良くすみやかに行ってください。
樹脂注入後約15分で樹脂は硬化します。
15分経ったら、締金具を外し、肩をゆっくり割ってみましょう。 中に原型そのままのルアーボディが完成しているはずです。
この@〜Fまでの作業を繰り返すことでいくつものコピーができます。
H 完成
バリ取りが終わったらルアーボディの完成です。
左の写真の白色が樹脂で作ったボディ、黄色が原型です。 寸分狂わず同じモノができているのが見て分かると思います。 このクオリティのルアーが型さえ作ってしまえばわずか15分ほどで製作可能なのです。 後は、塗装アンダーコートホワイトで2〜3度程ディッピングしてから、カラーリング後、トップコートウレタンで3〜4回オーバーコートすれば完成です。
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