裏技!!ウエイトの位置と重さを簡単に見つけ出す方法

ルアー製作をする上でウエイトの位置と重さを見つけるのはとても大変な仕事です。
色々な位置に色々な重さのウエイトを実際に入れたテストモデルを複数製作し、それをアクションさせることで初めてウエイトの位置と重さのベストバランスは、見つけ出すことができます。
下手をすれば十数個のテストブランク(テスト用のボディ)を作っても見つからないことも珍しくなく、 そのために費やす時間と労力は、想像を絶します。

しかし、このウエイトの位置と重さは、ちょっと頭を使えば意外と簡単に見つけ出すことができるのです。
その方法をココでは解説しましょう。

@ウエイトなしのブランクを作る

ウエイトの位置を探すためウエイトなしのブランク(ルアーボディ)をキャストで製作します。

このブランクを使いベストなウエイトの位置と重さを見つけ出します。

Aブランクの腹部にドリルで穴をあける

ブランク(ルアーボディ)の腹に等間隔でウエイトを仮固定する穴をドリルであけます。
穴はできるだけ細かいピッチ(間隔)でたくさんの数開けて下さい。
(写真のペンシルはテールからセンターアイにかけて4ヶ所の穴を5.5ミリであけました。)
コツ!!
ドリルの穴は最初2ミリ程度の刃で下穴をあけ、その後ウエイトが入る大きさのドリルで本穴をあけます。
穴の大きさは、用意しているウエイトの大きさで変化します。

B穴にウエイトを入れる

 穴が開いたら、実際に取付けたい大きさのフックを付け、ウエイトとペンチを持ってルアーがアクションできる環境の場所にでかけます。
(ウエイトは、ガン玉やスプリットウエイトを使うと便利です。写真は2Bを使っています。)

  この複数の穴にウエイトを入れ固定することで実際にウエイトを埋めこんだルアーを再現します。
 穴の位置、重さを変えながら、実際にキャスト、アクションさせ、ベストなウエイトの位置と重さをアクションから見つけ出してください。

ルアーは、位置と、重さでアクションや飛び方が変化しますから、複数の穴に色々な重さのウエイトをセットして納得がいくまでベストバランスを見つけ出しすことが大切です。

Cベストな位置、重さを参考にマスターの中芯を製作

ベストな重さ、位置が見つかったら、中芯にその位置(テールからの距離で計ると正確に測れます)通りにベストな重さのウエイトを固定すればマスターの中芯のできあがり。

このマスター中芯の寸法と重さを記録しておけば、同じウエイトバランスのルアーを複数製作できます。

以上の要領で、たった1個のブランクから見つけることが難しいウエイトの位置と重さを簡単に見つけることができます。これはとても便利ですのでぜひ参考にしてくださいね。