STEP1 1面型の製作

原型からルアーシリコーンで1面型を製作します。

ここでは、基本的な成型用1面型をスターターキットに付属した「ボタンのマスター型」を利用して1面型の制作方法を図解で解説します。

この1面型の製作工程は、型作りの基本となりますので、本格的な型の製作をする前に練習としてぜひ一度チャレンジしてみてください。

準備するもの


ルアーキャストソリッド400g(A剤200g、B剤200g)
ライガ ルアーシリコン2001
硬化剤(シリコンとセット)

離型剤
ブロック(おもちゃ)
油粘土
締金具



カップ(プラスティックのもの)
割ばし(混ぜる棒)
計量機
(できればデジタル計りがGOOD。なければ、1000円ぐらいのクッキングメーターで十分OK。)

彫刻刀

赤色の材料は、雑貨スターターキットに含まれるパーツです。単品でもHPショップで販売してます。材料の購入は↓をクリック!!


@ 型のベースとなる外枠を作る

今回は、型製作の練習として、スターターキットに付属の「ボタンのマ スター型」(←)を使い、ボタンを製作する為の1面型を製作します。

まず、型を取るシリコンを流し込む為の外枠を作ります。

枠は、木枠、プラバン等いろいろな物で代用できますが、ここでは最も簡単で確実に作れる「ブロック」を使って枠を作りましょう。
(ブロックは、スターターキットに付属されています。)

型のベースとなるボタンのマスター型の外周の大きさに合わせて、ブロックを組み合わせて外枠を作ります。

マスター型の外径と、外枠の内径の間に隙間があるとその隙間からシリコンが流れ出てしまいますから注意が必要です。

(今回使うマスター型は、付属のプロックの組み合わせで隙間無く外枠が作れる大きさに設定しています。)

高さは、余裕を持って設定してください。
ちなみに今回のボタンの1面型の製作は、 ブロック2個分の高さで製作します。

外枠の出来上がりは、→の写真を参考にしてください。
以上で、外枠の製作は終了です。

   

A 型取り用のルアーシリコン2001を十分に「かくはん」する。

ルアーシリコンをかくはん棒(割り箸や、棒で代用OK)で十分かくはんします。

備考:
ルアーシリコンは、新品の状態では、透明部分とシリコン部分に分離しています。
使用する時には、全体をよく混ぜて十分かくはんして使用してください。
又、かくはんするときは、 なるべく泡が立たないように、静かに混ぜると硬化後の仕上がりが良くなります。


B シリコンに硬化剤を混ぜる。


まず、シリコンを使う分だけカップに取ります。
通常、10cmほどの原型の型であれば、100gから200gが目安です。

次に硬化剤を入れます。
硬化剤の比率は、 ルアーシリコン100gに対して約20滴です。

備考:
このシリコンは、高性能のため若干の分量違いは問題無く固まります。


ルアーシリコンと凝固剤をなるべく泡が立たないように十分”かくはん”して硬化剤の赤色がシリコン全体になじみ、シリコンが薄いピンク色になったら、シリコンの調合完了です。



   

C型の表面にシリコンを筆で塗る。(重要)

先ほど調合したシリコンを筆を使い原型の表面全面に丁寧に塗ります。

コツ!!
このように全体に薄くシリコンを筆塗りする事で、細部まで確実にシリコンが流れ込み、又、型の表面に気泡の後が残る等、致命的なミスを防ぐ事が出来ます。

 

Dシリコンを流し込む。

まんべんなく筆でシリコンを塗ったら、1分ほどおいて(泡をぬくため)、その後静かに残りのシリコンを流し込みます。

シリコンは、原型が完全に埋没するまで注入します。

その後、約12時間で硬化完了です。

 

Eブロックを崩し、シリコンと、マスター型を分離して「1面型」完成

シリコンを流し込んで12時間以上経過したら、シリコンの表面をさわり、完全に硬化している事を確認します。

(シリコンは、硬化後ゴムのような弾力のある状態となります。)

硬化を確認して、外枠のブロックを崩し、マスタ型と、シリコンを慎重に分離します。

以上で、マスターの形を忠実に刻み込んだシリコン1面型の完成です。

この型に樹脂を流し込む事でマスター型上に刻みこまれたボタンを複製、量産する事が出来ます。

この続き(樹脂でのボタン成型)は、←のメニューのをクリックし、参照ください。